Heroku+RailsでLine botを作る 第3回 Rubyのインストール
前回までのあらすじ
shifumin.hatenablog.com shifumin.hatenablog.com
LINEデベロッパー登録を終え、必要なAPIキーである「Channel Secret」と「アクセストークン」を手に入れました。
そして、必要なパッケージの導入を行いました。
今回は、botの実行環境であるRubyをインストールしていきたいと思います。
プロジェクトディレクトリの作成
まずは、今回作成するbotのプログラムを置くディレクトリを用意しましょう。
mkdir
でディレクトリを作成し、 cd
で作成したディレクトリに移動します。
mkdir line_bot cd line_bot
僕の場合は下記のディレクトリで作業を進めていくことにします。
( pwd
は現在のディレクトリのpathを返します)
pwd
/Users/shifumin/project/line_bot
rbenvとは
今回は前回の記事で導入したrbenvを使ってRubyをインストールしていきます。
前回は何も説明しませんでしたが、rbenvは簡単に言うと、「インストールするRubyのバージョンを管理するためのパッケージ」です。具体的には、例えばプロジェクトA(ディレクトリ /path/to/project_a)だとRubyのバージョン2.4.0を使いたいけど、プロジェクトB(/path/to/project_b)ではRubyのバージョン2.5.0を使いたいといった場合に役立ちます。
つまり、ディレクトリごとに動かすRubyのバージョンを変えたい場合に役立つパッケージということですね。rbnevがないと、例えば、MacにRuby2.5.0をインストールするとMacの中でRubyを動かす場合は全て2.5.0になってしまいます。
rbenvの各コマンドは下記に詳しくまとまっており、参考にさせていただきました。
Rubyのインストール
それでは、Rubyのインストールを進めていきます。
まず、インストールできるRubyのバージョンを調べます。
rbenv install --list # rbenv install -l でも可
出力の真ん中ら辺を見てみますと
(前略) 2.4.4 2.5.0-dev 2.5.0-preview1 2.5.0-rc1 2.5.0 2.5.1 2.6.0-dev 2.6.0-preview1 jruby-1.5.6 (後略)
現時点でのRubyの安定版の最新バージョンはどうやら 2.5.1
のようです。
なので、2.5.1をインストールしましょう(数分ほど時間がかかります)
rbenv install 2.5.1
次にこのプロジェクト(ディレクトリ)で使用するRubyのバージョンを指定します。
(その後、念のためrehashします)
rbenv local 2.5.1
rbenv rehash
rbenv local
でのRubyバージョンを指定すると、カレントディレクトリに .ruby-version
というファイルができます。
このファイルの中身を見てみましょう。
僕はエディタはVimを使っていますので、この連載の下記以降でvimが出てきた時はお使いのエディタに差し替えてください。
vim .ruby-version
.ruby-versionの中身は下記のようになっているはずです。
2.5.1
また、下記のコマンドでRubyのバージョンを確認しましょう。
ruby --version # ruby -v でも可 ruby 2.5.1p57 (2018-03-29 revision 63029) [x86_64-darwin17]
Rubyのバージョン2.5.1がインストールされていることを確認できました。
終わりに
今回でbotを作成するプロジェクトディレクトリを作成し、そこにRubyの実行環境を整えることができました。 次回はbotの機能を実装するRailsアプリの作成を行いたいと思います(先は長い……)
参考
rbenv/rbenv: Groom your app’s Ruby environment
https://github.com/rbenv/rbenv
[rbenv]コマンド備忘録 - Qiita
https://qiita.com/a_ishidaaa/items/8cc14453289dba1413dd